気付いたら変わってた?

こんにちは、高椋です。今日は先日のクラスで起こった出来事について書いていきたいと思います。

 先日の「じっくりAT」のクラスである生徒さんに面白い事が起こりました。

その生徒さんはクラスの最後の方で「あれ、腰痛がなくなっている?」ということに気づいたのです。

その日、レッスンでやった内容は簡単に言うと①刺激に対する反応に気づいてみる。②それをやり過ごす(抑制する)③頭と脊椎の方向を思って動いてみる。ということでした。

 レッスン中に「腰痛を解決するために何かをしましょう。」という話は一度も出ていません。

 それでも、終わる頃に気づいたら腰痛がなくるということが起こりました。

ちょうど、クラスの準備のために読んでいたF.M.アレクサンダーの「The Universal Constant in Living」の中の

「ここで再び強調するのをご容赦いただきたいが、これまで考察してきた事例において私は、骨関節炎、痙性斜頸、変形、頭の軸のずれ、反射性痙縮、頭痛、などなどを治癒させるのに感心を払っていたわけではない。、、中略、、私は常にプライマリーコントロールの用い方を再構築しようとすることに感心を払ってきた。、、、」

という一文にチェックを入れていたので、自分にとってもタイムリーな出来事でした。

直接問題にアプローチするのではなく、頭と脊椎がうまく働くようにアプローチすることで全体が変わっていく。

これがアレクサンダー・テクニークのレッスンの少し分かりにくいところでもあり、面白いところでもあります。

ちなみに、この生徒さんはこの段階で腰痛が治ったわけではなく、日常生活の中でも「①刺激に対する反応に気づいてみる。②それをやり過ごす(抑制する)③頭と脊椎の方向を思って動いてみる。」ができるようになることで腰痛を起こしていたパターンが起こらなくなり、そのうち気づいたら腰痛がなくなっていた。というプロセスをたどることになると思います。

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