FUN!の教師養成のはなし①
先日、ディレクターの田中千佐子さん、山田史さんと私(高椋)の3人で居酒屋ミーティングを行いました。
FUN!の教師養成をこれまで2年半続けてくることができ、生徒の中には教える練習を始められる人も出てきました。
私たちディレクター陣もいろんな経験を積ませてもらい、教師として少しは成長できたのではないかと思っています。
そして、最近、土曜の午後は難しいが教師養成に興味を持ってくださる方がでてきたので、来年1月にクラスの枠を増やすことを検討し始めました。
というのがこれまでの経緯です。
そして、このミーティングではトレーニングの在り方について、これまでの反省を踏まえ、より自分たちが理想とするものに近づけて行きたいということを話し合いました。
その中で出てきたことをつらつらと書いて行きたいと思います。
FUN!の教師養成の特徴や方向性について
①FUN!のトレーニングでは身体をたくさん動かします。
田中千佐子さんはダートプロシージャーを元に作った進化論的ソマティックワーク、山田史さんは野口体操+アレクサンダー・テクニーク、私、高椋は、一応スポーツ系出身ですので(笑)クラスでは身体を実際に動かしながらアレクサンダー・テクニークを学んでいただくことが多いです。
なぜ、このようなクラスになって来たのかというと、まずは、私たち3人とも身体を動かすことが気持ちいいので好きというのがあります。
他には、アクティビティレッスン(自分でやりたいことをレッスンする)中心のスタイルだと、自分が普段やっている動きから少し離れたところまでしか身体を使いません。
そこで、例えば、脊椎を上から順番に丁寧にツイストさせてみたりとか、自分の身体の中でこれまでほとんど使った事のない部位を目覚めさせるような動きをアレクサンダー・テクニークを応用しながら行うことで、より身体が使えるようになっていきます。
最初は結構きつかったりする場合もありますが、気持ちいいですよ。
*体力的にきついのではなく、脳が疲れます。
②来年からは必須クラスを月1回に
これまで、月3回のアドバンスクラスは必須参加としていたのですが、来年からはディレクターのアドバンスクラスに月1回は必ず参加していただくという形にしようと思っています。もちろん、月1回の参加だけでは充分ではありません。
なぜ、このような方向にしようと思ったのかというと、アレクサンダー・テクニークでは自分の使い方を意識的に選択するということを学んでもらっています。
そのようなワークを学ぶのであれば、それを学ぶプロセスにおいても自主性、自発的な動機による学びが大事だと考えるからです。
必須参加のクラスで教えてもらうことだけで先生になれると思っていたり、必須クラスだからとりあえず参加するという意識では得るものは少ないと思います。
ぜひ、自分の好奇心に従って学びをデザインしていってほしいと思います。具体的には下記のような形を考えています。
・月1回は必ずディレクターのアドバンスクラスに参加
・+αは自分で選択する。
例えば、アドバンスクラスにたくさん出席してもいいし、他の先生のベーシッククラスに出てもOK
(ただし、教える練習をしてもよい段階に達した生徒のティーチングの練習はアドバンスクラスで行っていただきます。)
早く上達したければ積極的にクラスに参加すればいいし、自分のペースでゆっくり学びたければそれもまた可。
さらに、様々なクラスに出てアレクサンダー・テクニークの周辺も一緒に学ぶことで引き出しが増えます。
例えば
田中千佐子さんの眼の使い方のクラスで眼の緊張は身体の使い方に密接に関係があることを学べます。
ボディマッピングを教えることが大好きな中島麻奈美さんのクラスでは、楽しく身体の構造と使い方について教えてくれます。
他にも
声の探求をしている福本亜紀さん
FUN!一番のベテランで歌やモンテッソーリ教育など豊富な引き出しをもつ常木香苗さん
バレエ指導へのアレクサンダー・テクニークの応用を実践している古川南穂さん
音楽家の使い過ぎによる障害に詳しい佐藤拓さんなど
個性的な教師がそろっているので、それぞれの先生から学んでもらうことでみなさんの引き出しを増やしてもらえると思います。
また、グループレッスンでは難しいような個人的な問題を解決するために必要に応じて個人レッスンを受けてもらうことも役に立ちます。
少しずつですが「自分の学びは自分でデザインする。」という私たちが理想とする学びの環境を整えて行きたいと思っています。
とりあえず、今日はここまで。つづく。