痛みや不快さのほんとうの原因
アレクサンダー・テクニークのレッスンを続けているとだんだんと今まで気がつかなかったようなことにも気づけるようになります。
例えば、手を使って何かをするという時
最初は原因も分からず、ただ凝っている、不快感がある状態だった。
そのうちに、どの動きが原因でコリや緊張を引き起こしいているのかに気がつくようになる。
さらにレッスンを続けるとだんだんと自分の感覚に敏感になり、考えや意図が動きを作り出していることに気づくようになる。
例えば、
頑張って
はやくしなければ
我慢してやる
本当はやりたくないのに、、、
絶対に成功しなくては
認めさせてやる
間違っちゃいけない
なんていう気持ちがその行為の裏に隠れている場合、大抵その動作には緊張が伴っています。
最初は子供のころだったのでしょうか? 当時はその気持ちを意識できたかもしれません。
でも、何度もその気持ちに蓋をして、その行為を繰り返しているうちに、その気持ちを意識することもなくなり、習慣として繰り返すことを始めます。
そして、何年後かに痛みや不快感となって身体がシグナルを送ってくるのです。
レッスンを続けると、自分で蓋をしていたものに気づく瞬間がやってきます。
ここまでこれたら後は自分でどちらを選びたいか?
痛みはあるけど、今まで通りの動きをしていた方が安心ですか?
それとも、その習慣をやめて新しい自分を見つけますか?
ここはあなたが決断しなくてはいけないところです。(*1)
不要になったものを捨てることで身軽になり、素の自分、素の動きがあらわれてきます。
by 高椋浩史
(*1)このあたりに来るまでには教師のサポートで何度も習慣を手放した新しい動きを体験してもらっているので不安は少なくなっていると思いますが、それでも少し勇気をもって飛び出していただくことが必要な場合があります。そのサポートをするのも我々教師の仕事です。