ある生徒さんの感想
こんにちは、高椋です。
今日はある生徒さんの感想を紹介します。(掲載許可は頂いています。)
最初に読んだ時、あまりに正直な気持ちが綴られていたので笑ってしまいました。ぜひ、読んでみてください。
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もはや「特定の条件下で歌う時」しか固まらなくなった私の後頭下筋。正確には、他にも固まるシチュエーションはあるのだけど、自力でリリースする技を身につけた。もしくは固まる前に対策できるようになった。なのに、特定の条件下において歌う時だけ、どうしても太刀打ち出来なくなる。それはそれは見事に固まってくれる。なんて頑固なんだ!!!
アレクサンダー・テクニークなんてものは、極めようと思ったら何十年もかけて学ぶものでしょ?そんなの分かってるんだけどさ、そんなこと言ってたらおばあちゃんになっちゃうんですよ。。。
アレクサンダー・テクニークなんてやらなければ、多分こんな思いはしていない。そもそも、歌おうとする瞬間に後頭下筋が固まっただなんて気づきもしなかったと思う。単に自分の歌が下手なだけ、って済ますことが出来たかも知れない。
自分が固まった原因は分かってるし、身体のシステムなんかも分かりすぎるくらい分かってる。なのにエンドゲイニングに陥る自分。大切な瞬間に限って固まるって、これ以上ないってくらいキツイよ!この瞬間のためにたくさんバイトして、非難を受けてもアレクサンダー・テクニーク続けてきたんだから!
アレクサンダー・テクニークを学んだから、怪我の後遺症もヘルニアも喘息も全て消えてくれた。一生モノの身体を手に入れた。時には人を助けることも出来るようなった。肺活量は倍になり、音域も広がったし、身体も喉も疲れなくなった。だから本当に感謝しているんだけど、それと引き換えに、こんなに心を痛めるようになった。エンドゲイニングから抜け出せない苦しみは、音楽だけやってたら知らないで済んだからね。このエンドゲイニングっていう言葉が大っ嫌い!こんな言葉、知りたくもなかった!
なんだか今は、簡単に人にアレクサンダー・テクニークを薦められなくなってしまったな。。。最初は天国なんですよ。だって長年に渡り苦しんだ肩凝りや腰痛でさえ、跡形もなく消えちゃうんだもん。だけどアドバンスになると、見たくないものが見えるようになって、気づきたくなかったことに気づけるようになって、こうなる。。。
これを乗り越えたら最強なのは分かっているんだけど、この状況に、あと何年いれば良いんですかね?って思った。
正直なところ、今は「アレクサンダー・テクニークやめたい」とさえ思う。だけど、やめる勇気がない。と言うか、もはやアレクサンダー・テクニーク無しで生きていく方法が分からなくなった。ボディ・マッピングだけ、ゆる〜く使ってた時期が精神的には一番楽だったかも。
アレクサンダー・テクニークをアドバンスな段階までやってみて思ったことを一言で書くと、ユース(自分の使い方)を変えていくって、自分の内面の未熟さを認めていく作業そのものだった。アレクサンダー・テクニークを「蟻地獄」と形容した人の気持ちがよーく分かる。
最後に、どうしても言いたかったことを吐きます。エンドゲイニングの何が悪い!!!このやろー!!!悔しいから、もうちょっと頑張ります。
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肩こりや腰痛が解消されるとか、ラクに動けるようになるとかは比較的早い段階で実感できるんですよね。
そして、続けると彼女のような事態に直面することも。特にその人にとって大切なことほど抜け出すのに苦労することがあります。
でも、続ければ変わって行きます。多分、これを書いたときと今では彼女は違っているでしょうね。今度、聞いてみます。