天才の学び方

こんにちは、高椋です。今日はラーニング(運動学習)について書いてみたいと思います。
 
 

まずは僕がレッスンで心がけていることにいて。

僕のレッスンでは

①知的に理解する → 理解したことをトライする → 分析、修正して再度トライ → 繰り返してできるようになる。

のではなく、

②まずは身体全体で体験してもらう → 何度も繰り返す(身体が微調整を行ってくれる) → 出来るようになる → 「あーそういうことか!」 という理解が起こる。

というプロセスで学んでもらうことを大事にしています。

なぜなら、①のプロセスで学ぶと時間が掛かりすぎるからです。

僕自身は頭でっかちだったのでまずは頭で理解してからやろうとし、ムダな緊張を作り出し、紆余曲折繰り返しながら学んできました。

自分は教える人になりかたったので、試行錯誤し、たくさん失敗したことが引き出しになっているので、まったく後悔はしていませんが。

しかし、肩こり腰痛を改善して生活の質を上げたい人、今年中にパフォーマンスを改善しないと来年はどうなるか分からない人、アレクサンダーテクニークを教えたい訳ではない人にとってはそんなことはどうでもいいでしょう(笑)

僕はラーニングには2種類あると思っています。上で挙げた①と②ですね。

①は、知的な学び、例えば、学校で学んだ算数、国語、理科、社会など概念や抽象的なことを学ぶ際に一般に使われている学び方です。

 *算数や国語などでも実際の経験や身体感覚を伴って教えた方が、子供達も習得しやすいという説もありますね。僕も賛成です。

一方で、身体動作を学ぶというのは②の学び方です。子供の頃、どうやって自転車に乗れるようになったか等を思い出してもらえれば分かり易いでしょう。

動作の習得には全身のバランスの微調整が必要なのですが、①でやろうとすると部分の修正に陥りがちになります。

例えば、野球選手が投球フォームを改善しようとした時に、肘の位置を少し変えたとします。本来はそれに伴って頭のてっぺんから足の先まで微調整が行われる必要があるのですが、肘に意識を向けているとそれが邪魔されてしまいます。

そうすると、余計な緊張が加わり、目指すところはどこだっけ?という状態に陥ってしまうのです。

全身のバランスの微調整というのは邪魔をしなければ身体(小脳)が勝手にやってくれるので、僕らがやるのは目的を持ってトライする。余計な邪魔はしない。ということになります。

 これについて最近、天才的な人を発見しました! 

皆さん既にご存知かもしれませんが、”みやぞん”というお笑い芸人さんです。

ある番組の中で空中ブランコとかコマ回しとかに挑戦し、出来るようになるまで帰れないというコーナーをやっているのですが、(動画で探してください。)彼の学び方というのは、②の学び方を恐ろしく高度にやっているのが分かると思います。

集中力、モチベーションを維持する為の休みの取り方、恐怖やできないという気持ちとの折り合いの付け方などなど、本当に見ていて学ぶところが多いです。なんというか一言で言うと、大きい子供が真剣にチャレンジしていると言うような感じでしょうか。

 もちろん、彼のもともと持っている身体能力の高さというのが高度な課題を達成することを可能にさせているのですが、彼のラーニングに対する姿勢というのは、誰でも真似することはできると思います。

という訳で、僕のレッスンは楽しく身体を動かしているうちにだんだん出来る、分かってくるというようにデザインしています。

 あ、でも、昔の部活みたいに意味も分からずやらせるということはあまりないと思います。ジャージ着て教えてますが(笑)

 自分の学び方、受け取り方にもパターン(習慣)があって、それがラーニングを邪魔していないかどうか、一度、チェックしてみると面白いですよ。

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