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「歩く」その②

カテゴリ: アドバンスクラス

前回の「歩く」その①では、現代の身体をあまり使わなくなった人達(日本、イングランド)と、身体を良く使っている人達(マリ、バングラデシュ)の人達の歩き方を比べてみました。

今回は、日本人の歩き方や身体の使い方はいつ頃から衰えたのだろうかということについての考察です。

〜ここから〜

江戸時代の日本人の身体の使い方は凄かった、飛脚が一日何百キロも走ったり、車夫が一日で江戸から日光まで運んでくれたとか、何俵もの米俵を担いだとか、、、。幕末〜明治初期に日本を訪れた西洋人がその様子に驚いたという記述がいくつも見られます。

では、今回はいつ頃から日本人の身体の使い方が変わってきたのかについて、動画からみて分かった事をシェアしたいと思います。確認した動画の数はそんなに多くないので、あくまでもそこから分かった事であるということはご了承ください。

①大正時代の日本人(1920年代)

消防団の人達の歩き方、走り方(5分過ぎ)や、野球をやっている人(1分過ぎ)の走り方をみていると何となく違和感がありませんか?
身体を左右対称に捻って歩くのではなく、右手右足、左手左足という身体の使い方をしています。いわゆるなんば歩きと言われている歩き方です。帯刀をして歩く、着物を着て歩く、田んぼでの作業などを上手くこなすためにこのような身体の使い方になったのではないかと言われています。アフリカの人や西洋の人とも違う様子が見て取れると思います。

②戦後の日本人

前の記事の現代の東京の人々や、この後の1970年台の日本と比べると、伸び伸びと歩いているように見えませんか? 戦争が終わったという開放感がそうさせた部分もあるかもしれません。もちろん、江戸時代などと比べると弱くなっていると思いますが、まだ良い身体の使い方は残っているようです。 

③1968年の東京

 なんか、これまでとは感じが違いますね。現代の我々に近いなじみのある感じです。
現代よりはちょっとエネルギッシュな感じはありますが、身体を固めて頑張るぞーという感じがでていると思います。少し後ろ重心で上半身が取り残されている様子が伺えます。

戦争で受けた心の傷を癒す間もなく、とにかく生きる為に必死に働いてきた世代。高度経済成長時代に入り、とにかく頑張れば報われるという時代が、身体の芯に緊張を抱えながら頑張って進み続けるというような身体の使い方になってしまった原因かもしれないと思いました。

右肩あがりの成長というある意味いい時代ではあったけど、最近リタイアしたこの世代の人達が鬱になったり、街で突然切れたりしているのを見ると、蓋をして見ないようにしてきたことも沢山あったんだろうなと実感させられます。

他には、生活様式の変化、例えば、和服を着なくなり洋服を着ることが増えた、電化製品や車が普及し身体を使う事が少なくなったということなども多いに影響していると思います。

④19世紀末のロンドン

 これは1900年辺りのロンドンの様子です。F.M.アレクサンダーはこんな所に住んでいたんですね。

背筋を伸ばして踵から着地するという歩き方はいつからなんでしょうね?

西洋人は昔からそうだったのか?それともある時期からそうなったのか?

当然ながら動画は見つからなかったですが、もしかしたら、ヒールのある靴を履きだした頃からなんじゃないかと推察しています。

石畳の街をヒールのある革靴でカツカツと音をさせて歩く。これがあの歩き方の始まりなんじゃないかなと。

ローマ時代の西洋人の歩き方とか見れたらいいんですけどね(笑)

今回の発見  日本人の身体の使い方が衰えたのは戦後20年間ぐらいの間だった! 

江戸時代の日本人の身体の使い方は凄かったという説はよく見るのですが、今回、江戸時代ほどではなかったとしても実は、少し前まで日本人は結構いい身体の使い方が出来ていたんだなというのが分かりました。

それにしても、衰えるスピードも凄いですね。1世代でここまで変わるとは。環境や生活様式が変わることでここまで身体の使い方が変わってしまうんですね。

でも逆に良いものを取り戻すのもそんなに難しくないのかもしれません。

最近の若いアスリートなどを見ていると、いい感じで緩んでいる人が増えてきているように感じます。

一方で、スマホやゲームなどのやり過ぎで身体を使わなくなってきていることなどから、肩こり、腰痛、頭痛などを持った子ども達が増えているというニュースもよく目にします。

子どものうちに楽しく身体を動かす。それも、特定の専門的動作ではなく、いろんな動きで遊ぶということがもっと推奨されればいいと思います。

でも、本当は習い事とかじゃなく外で自由に身体を使って遊んで欲しいんですけどね。

近所のプレイパーク(思い切り自由に遊べる公園)に集まって携帯型ゲームをやっている子ども達を見た時には「おいおい」って突っ込みたかったです(笑)

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