”生きる”という衝動①

こんにちは、高椋浩史です。今日は僕の入院体験を書いていきたいと思います。

アレクサンダー・テクニークでは頭と脊椎の関係性が重要視されています。

すごく簡単に言うと頭と脊椎が緊張で収縮していれば身体に様々な弊害がでる、自由に動ける状態だとラクに動けて人生楽しくなるかもしれない(笑)ということです。

レッスンでは「頭が上に前に動いて、、、」とか「頭が繊細に動いて身体全体がついてきて、、、」という動きが起こることを練習します。

これをアレクサンダー用語ではプライマリーコントロールとか、プライマリームーブメントとか言うのですが、これっていったい全体なんだろう?

それが分かればアレクサンダー・テクニークって何をやっているのかが分かるのではないかと思います。

僕の今までの経験による理解では、それは、生物の”生きる”というエネルギーの方向性のことなのではないかと思っています。

僕がアレクサンダー・テクニークを学び始めて2年目に入ったころ、ちょっと大きな病気をして1ヶ月ほど入院したことがあります。

入院してしばらくは、まあ、何とかなるだろうと心は元気だったのですが、CTスキャンやらMRIやらで毎日検査を受けて、「ここが悪いですねー!」「ここが原因かもしれません!」と白衣を着た先生に毎日説得されると、だんだん自分は大変な病気なんだと思い始めて、心も鬱々としていきました。

もちろん、先生は親身になって治療してくれていて、インフォームドコンセントに則り、誠実に病状を説明してくれていたのですが、、、。

そして、こう書くと人の気も知らないで最低な奴だなと思われるかと思うのですが、親や周りの人が心配してくれるその気持ちや雰囲気がまた弱った身体にとても堪えたのでした。

(後で振り返ると、この体験から現実を理解することも大事だけど、それをどう解釈するか、どのように受け止めるかというところがしっかりできていないと自分で病気を大きくしてしまうなと感じました。)

それからしばらくは「自分は大変な病気なんだー」と沈んだ気持ちで寝て過ごしていました。

そして、入院から3週間ぐらい経ったときのことです、夜中に寝れなくて窓の外を眺めていたときに、急に「生きるぞ」という決意と衝動が湧いてきました。それと同時に、頭が上に前に動いて、首に力が入り、体全体に力がみなぎってくるのが感じられました。それから快方に向かい病状が回復して行ったのでした。

うーん、我ながら文章力がないですね、実際はもっと感動的というか、凄く意識と身体が変容した瞬間だったのですが、、、(苦笑)

ともかく、「アレクサンダーの方向性ってこういうことなんだ!」とか、「心までやられると本当に大変だ」ということを身を以て学んだ入院体験のお話でした。

次回はバングラデシュ滞在中にで感じた”生きる”という衝動についてを書いていきたいと思います。

よかったらお付き合い下さい。

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